第1章 宇宙の仕組み——見える世界と見えない世界

わたしたちが暮らす世界の成り立ちを、そわかがどう見ているかを書きます。見える側と見えにくい側、可能性の広がりから一つの形が現れること、三つの階層、個と全体、情報とつながり、時間の向き。世界がどんな法則で動いていると見ているかは、第2章に書きます。この章の終わりには、測定や実験で確かめられた物理学の事実を、そわかの見方とは別の節にまとめています。

見える側と、見えにくい側

見える側は、身体、出来事、環境、そして目に見える結果です。見えにくい側は、情報やつながり、そして、まだ形になっていない可能性の広がりです。そわかは、この二つを別々のものとしてではなく、一つの世界の二つの側として見ています。

見えにくい側見える側
見える側と、見えにくい側。二つは別の世界ではなく、一つの世界の二つの側です。

人の側では、注意やフォーカスを向けること、意味づけをすることを、そわかは大切にしています。これらは、これから起きることへ向かうもので、すでに起きたことそのものを書き換えるものではありません。

可能性の広がりから、一つの形が現れる

そわかは、世界を、一本に決まった筋書きとしては見ていません。これから起きることは、起こりうるいくつもの可能性の広がりとして在り、そのなかの一つが、いまという場で形になります。形になったものが、身体や出来事や結果として、見える側に現れます。

どの可能性が形になりやすいかには、偏りがあります。その偏りを、そわかは法則として捉えています(第2章の法則1)。ただし、起こりやすさの偏りは、決まった結末ではありません。「すべては最初から決まっている」とも、「何でも思いどおりに起こせる」とも、そわかは考えません。

宇宙がどう始まったのか、宇宙に目的があるのかを、そわかは定めません。そわかが見ているのは、いま起きていることが、どのような仕組みの中で起きているか、という範囲です。

三つの階層——器・設計図・周波数

そわかは、関わり方に応じて、世界を三つの階層に切り分けて見ています。

周波数(共鳴)設計図(認識)器(身体)
三つの階層。下から上へ、前提として積み上がります。優劣ではありません。
器(身体)
身体そのものと、情報を受け取る側の器の安定です。
設計図(認識)
何をどう受け取り、どう読み、誰として動くかを決めている、認識のもとになる設計図です。
周波数(共鳴)
器と設計図が整ったうえでの、本来の働きとの噛み合いです。共鳴すべき唯一の周波数が固定して存在する、という主張ではありません。ここでいう周波数は、その噛み合いを言い表す言葉で、物理学などで確かめられたことではありません。

個と全体——入れ子になった世界

「わたし」の中に、より大きなつながりの一面があります。個と全体は、対立するものではありません。部分の中に全体が宿る、という言い方を、そわかは大切にしています。

世界は、ばらばらの部品の寄せ集めではなく、互いに影響し合う関係の全体として動いています。ある出来事を、一方向の原因から起きたものとしてだけ見るのではなく、関わり合いの全体の中で、どちらも原因であり結果でもあるものとして見ます。全体で見て初めて分かることがあります。誰かを原因として責める話ではなく、被害を受けた体験を、その人の側の原因として読む話でもありません。

「わたしは全体だ」と言い切るのではなく、「わたしには、より大きなつながりの一面がある」と見ます。自分を消して全体に溶けることでも、全体を自分ひとりで背負うことでもありません。そう見るとき、一人ひとりが背負う責任の範囲は広がらず、変わっていく主語も、いつもその人自身のままです。

ものごとを読むときは、「本人」「関係」「家系」「事業」のどの単位の話かを、先に決めます。単位をまたいで混ぜると、関わる誰かひとりを原因にしてしまうことが起きるからです。

関係や家系を読むときも、誰かひとりを原因として責めることはしません。そこに現れているのは「誰が悪いか」ではなく、その関係全体のどこに力学が集まっているか、という見取り図です。

情報とつながり——見えにくい側の中身

見えにくい側の中身を、そわかは「情報」と「つながり」という言葉で捉えています。何が目に入り、それをどう読み、自分を何者として動くか(第3章)。人と人、人と場のあいだの結びつき。まだ形になっていない可能性。こうしたものは手に取れませんが、見える側の身体や出来事と切り離されてはいません。一つの世界の中で、互いに影響し合っています。身体の側から認識へ、認識の側から身体へ、どちらの向きにも働きます。

だから、働きかけの入口は一つに決まっていません。身体や呼吸から、言葉から、環境から、どこからでも入れます。どの入口から入った働きも、ほかの側へ及ぶことがあります。

ここでいう情報やつながりは、何か特別な物質や力が空間を飛び交っている、という意味ではありません。離れた所へ力や情報を送る、という話でもありません。見えにくい側を、魂・霊・死後・前世といった話へ広げることも、しません。

時間——起きたことは変わらず、これからは開いている

そわかは、時間を三つの向きで捉えています。すでに起きた出来事は、痕跡として残り、そのものは変わりません。これから起きることは、可能性の広がりとして開いています。そして、生きて選ぶ場は、いつもいまです。

いま向ける注意や、いま定める目的は、これから起きることへ向かい、ここから先に効いていきます。望む状態をいま先に置くと、それがいまの読み方や選び方に映ることがあります。どちらも、過去の出来事そのものには及びません。変わりうるのは、起きた出来事の意味づけと、これからの効き方です(第2章の法則2)。

向かう先は未来に置き、歩む一歩はいまに置きます。未来を先に思い描くことは、いまを空けて未来に住むことではありません。

TimeWaver という装置について

TimeWaver は、サロンが使う道具の一つです。いまのテーマの全体像を読み取る材料を得るために使い、そわかは、そこから、いまの状態のパターンを読み解いています。開発者のマーカス・シュミークは、「情報の場」という考え方をもとに、この装置を設計しました。

TimeWaver の公式資料は、情報フィールド(ここでいう「情報の場」)の存在とその関連性が、科学的には認められていないことを明記しています。

そわかは、多くの経験から、TimeWaver で見えにくい世界を読み解けることを確信し、情報の場の存在を認めています。これは経験にもとづくそわかの立場であり、科学で証明されたこととしては語りません。装置は、本人を映す鏡であり、測定です。変化を起こす主語ではありません。見えにくい世界を読み解く材料にはなりますが、「この装置で◯◯が分かる」「◯◯が実現する」と、答えや結果、効き目をお約束することはしません。

確かめられている事実——時間と空間

確かめられた事実一般相対性理論が予言するとおり、時計の進み方は重力の影響で変わります。地上では、高い所に置いた時計ほど、わずかに速く進みます。2010年には、高さの差が約33センチメートルでも、この違いが原子時計で測られました。人工衛星の時計もこの影響を受けるため、GPSでは相対論の効果を補正して運用しています(補正しなければ、衛星の時計は地上より1日あたり約38マイクロ秒進みます)。

確かめられた事実特殊相対性理論のもとでは、離れた二つの出来事が同時かどうかは、観測する側の運動の状態によって変わります。宇宙全体に共通する一つの「いま」は定まりません。ある出来事から出た光が進む道筋は、円錐の形の面をつくります。これを光円錐と呼びます。光より遅い信号で結べる出来事はその内側に、光で結べる出来事はその面の上にあります。こうした出来事どうしの前後の順序は、どの観測者から見ても変わりません。

確かめられている事実——時間の向きと、秩序の生まれ方

確かめられた事実外とエネルギーや物質をやり取りしない(孤立した)系では、エントロピーは自然に減ることはありません(熱力学第二法則)。熱が高温から低温へ流れる、気体が広がる、といった一方向にだけ進む過程の向きは、この法則で表されます。

確かめられた事実外からエネルギーや物質が流れ込み、平衡から遠く離れた条件にある系では、秩序だった構造が自発的に生じることがあります。こうした構造は「散逸構造」と呼ばれ、周りの環境とのやり取りがある間だけ保たれます。プリゴジンは、この非平衡熱力学の研究で1977年のノーベル化学賞を受けました。

確かめられている事実——量子の世界

確かめられた事実量子もつれの関係にある二つの粒子を離れた場所で測ると、測定結果のあいだに、「離れた所どうしは互いに影響しない」「測り方の選び方は、測られる粒子の状態と無関係に決められる」という前提を合わせて置いた理論のもとでは説明できない相関が現れます(ベルの不等式の破れ)。この相関は、検出の抜け道と通信の抜け道を同時に塞いだ2015年の実験を含めて、繰り返し確かめられています。量子もつれの光子を使ってベルの不等式の破れを確かめた実験は、2022年のノーベル物理学賞の対象になりました。

確かめられた事実ただし、この相関を使って、離れた相手へ情報や効果を光より速く送ることはできません。一方の測定結果は、その場だけで見ると偶然に並び、相関は、もう一方の結果と光より速くない通常の手段で突き合わせて初めて分かります。

確かめられた事実量子力学でいう「観測」は、測る装置やまわりの環境と、相互作用することを指します。どちらの経路を通ったかの情報が装置や環境に残ると、干渉の縞が現れなくなります。これは人の意識が見ていることを必要としません。意識が結果を決めるという解釈が唱えられたことはありますが、実験で確かめられたものではありません。人の意識が光の干渉縞に影響したとする実験報告もありますが、追試では、その結果は確かめられませんでした。

確かめられた事実量子力学は、実験の予測にはきわめて正確ですが、それが世界のどんな姿を表しているのかについては、物理学者や哲学者のあいだでも一致していません。多世界解釈、ボーム力学、収縮理論など、複数の解釈が並び立っています。

確かめられている事実——最小作用の原理

確かめられた事実古典力学では、始まりと終わりの位置と時刻を決めたとき、実際に起きる運動の経路は、「作用」と呼ばれる量が停留する経路として決まります。作用は、運動エネルギーから位置エネルギーを引いた量を、時間に沿って足し合わせたものです。

確かめられている事実——元素の起源

確かめられた事実宇宙のはじまりの直後にできた元素は、主に水素とヘリウムでした。ヘリウムより重い元素の多くは、恒星の内部で軽い原子核が融合してつくられました。鉄より重い元素は、主に原子核が中性子を取り込むことでつくられます。その場は、年老いた恒星の内部でゆっくり進む過程と、中性子星の合体などの激しい現象です。

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